自分のできることを積み重ねて希望をつくっていく主人公に泣けてくる〜ドラゴンクエストビルダーズ・アレフガルドを復活せよ〜
最近ビルダーズ2が出て、それ大好きなんですが
この、初代ビルダーズのアレフガルドを復活せよ はやった時グサグサ胸を突かれて
これは私のベスト10ゲームに入る!!!!ってなった1本です。
ちょい昔、私は何か特別な能力がなければ自分には価値がないと思い込んでいる時期がありました。
世間に認められることで私は認められるのだと思い、
社会人になりフリーの仕事をしていたのですが
仕事が入ってくると自分の価値が上がっていくような…
そんな気持ちと裏腹に、
これを失ったら自分には何もなくなるという不安にいつも追いかけられていて
どんどん仕事をして
そして一年ほどして体が動かなくなり私は仕事を休職することになったことがあります。
その時の、壁に向かって頭突きしていたような頃に手に取ったゲームが、
「ドラゴンクエストビルダーズ・アレフガルドを復活せよ」です。
目まぐるしい日々の中で、何だかコツコツとゆっくりゲームがやりたいなあという
軽い気持ちで手を出したゲームでした。
内容は全然軽くなかったです。
私はドラクエの
運命に選ばれた勇者が魔物を倒していくストーリーが好きな反面
生まれた時から特別なんてドラクエの主人公はずるいなあと、嫉妬もしていました。
しかし、ゲーム開始3分ぐらいの映像が下のこれなんですが
ゲーム画面にはじめに現れたのはドラクエシリーズに出てくるラスボス、竜王でした。
そして、どこからともなく現れた謎の声にプレイヤーは語りかけられます。
「あなたは勇者ではありません」
そう!!!
今回のドラクエの主人公は勇者じゃないです!!
勇者のおやとかでもありません!!!!!
画面が暗くなって…突然主人公は荒れ果てた荒野の墓地に投げ出されます。
空は毒のような紫色に包まれて、緑も所々にしかない場所。ここはどこなのか。
しかしどこか懐かしいすぎやまさんの音楽がここがどこなのか思い出させてくれます。
この荒れ果てた大地は、かつて城があり、町があり…酒場や人々がいた
・勇者が仲間たちと旅した。メルキドの街だと気がつきます
主人公の最初の持ち物は土と棒でした。
でーん
こころぼそすぎる...
道具屋も武器屋もない、そもそも人がいないやーん
主人公は勇者ではないので敵と戦ってもレベルは上がらなくて
強い装備を作っていくことと、常にヒットアンドアウエイで戦っていかなくてならなく...
普段ゲームで敵を倒すとレベルがガンガン上がっていく勇者たちってすごいんだね…ということを体感させられました。あいつら超人だったんだね....およよ
なので最初のプレイは結構大変で、何度も何度も敵にやられました。
そのたんびにマイクラみたいに荷物をぶちまける主人公...
夜は寝ないとばてる主人公...
お腹を空かせる主人公...
そんな主人公が一個一個、ちょっとずつ街を治していく姿に、廃人のようになっていた村人や兵士が集まってきて心を取り戻し、仲間になっていくんです。
今回の主人公の仲間はなんだかすごい人ではなく、ここは何々の村ですよ〜とか教えてくれる村人や兵士たちでした。村人たちにはビルダーズでは名前があります。
にぎやかになっていく街並みが、風景が、
ドラクエ本編のゲームの映像とどんどん重なっていって結構感動します。
主人公は一つの街を再生させると次の街へ、そしてまた次の街へと進んでいく。
レベルは上がらないけど、ものを作る道具やレシピは増えて行く。
メラも使えない主人公が世界を再生させていく姿は
なんだか切ないような、心強いような気持ちにさせられました。
ストーリーを進めていくと主人公はある人物に出会います。
その人物と出会い主人公はあらたなる決意をかためます。
それはーーーーーー(ネタバレあります↓)
世界をこんな風にしてしまった魔王を倒して本当の平和を取り戻し、
みんなを安心させたいという願いでした。
物語終盤にしてドラクエシリーズの原点に主人公はたどり着くのです。
しかし、
あなたはものを作る力はあるけれど
魔王を倒すことは勇者にしかできない。
あなたは勇者ではない。
と、謎の声に言われてしまいます。
普通の人間が魔王を倒そうとすると……......その代償はとても大きいのです。
そんな状況の中でも主人公は決意をして最終決戦へ!!!
特別じゃなくても
選ばれた存在じゃなくても
存在しているだけでたいしたものなのかもしれないと思わしてくれたゲームです!
勇者じゃなくても主人公になれるんだね。
※画像の著作権はSQUAREENIX ドラゴンクエストビルダーズ・アレフガルドを復活せよ